2014年10月20日

他の病気が原因で起きる多汗症とは?


 多汗症というのは体温の調節に必要な量よりもたくさん汗が出ることですが、何かの病気が原因で汗がたくさん出ている可能性も十分考えられます。そこで、汗が必要以上に出る病気を調べてみました。案外少ないようです。紹介します。


1.更年期障害

 女性が更年期になると、更年期障害の症状のひとつとに発汗というのがあります。これはかっと汗をかいたと思ったらすぐにひいてしまうというような症状です。更年期というのは性成熟期から生殖不能期への移行期(45〜55歳)です。更年期になると卵巣機能が衰えてくるので、発汗を抑制するエストロゲンというホルモンの分泌が低下するために、このような症状が現れると考えられています。


 多汗症はホルモンの異常が原因という説もあるようです。なので、自律神経が上手く働かなくなるために、ホルモンの分泌も悪く名利、異常な発汗がせ起きているのかもしれませんね。



2.甲状腺機能亢進症

 甲状腺機能亢進症というのは、甲状腺ホルモン分泌が多くなり過ぎて起きる病気です。この病気になると、甲状腺ホルモンが増加するので、基礎代謝が高まります。そのため全身が多汗になるようです。バセドウ病も甲状腺機能亢進症に含まれるようです。この病気もホロモンの分泌のバランスが崩れることによっておこります。


3.褐色細胞腫

 褐色細胞腫というのは、副腎髄質あるいは脊髄に沿った交感神経節細胞にできる腫瘍です。副腎腫瘍の一種である褐色細胞腫になると、アドレナリンが大量に分泌されるために、甲状腺機能亢進症と同じように基礎代謝が高まり多汗になるようです。



 ホルモンの分泌異常によって、多汗になることが多いようですね。汗を異常にかく人は、まずこれらの病気じゃないか疑ってみてください。



posted by sweat at 16:42| 多汗症の基礎知識

2014年09月22日

多汗症の原因とは?


 多汗症は精神的な要素が大きく関係していると考えられています。いつもと状況が変わって、人前でしゃべったり、何かしなければならない時など、気持ちが緊張する時に汗をたくさんかきます。そのため、緊張しやすい人や神経質な性格の人がなりやすいと考えられてきました。


それでは、家でリラックスしている時などは、汗をかかないのかというとそんなことはないのだそうです。自宅でリラックスしていても、手のひらから汗が出たり、また朝目覚めるとすぐに汗をかき始める人も珍しくないのだそうです。



 そのため、最近では、多汗症は、精神的に緊張するという状況になった時に汗をかきやすい、つまり発汗を促すということです。もっと詳しく言うと、緊張することによって、「交感神経」が働き始めます。「交感神経」が働き始めることが発汗に繋がるのではないかと考えられています。「交感神経」が過敏なために、「交感神経」が働くだけで発汗を促すスイッチが入ってしまうということです。緊張するから汗がたくさん出るのではないのです。


日常生活の中で、「交感神経」が働き始めるだけで汗をかくのです。そのため、朝目覚めた時、緊張した時など、「交感神経」が働く場面はいくらでもあります。その度に汗をかく、しかも人一倍汗をかくのですから、それは大変です。「交感神経」が働いてくれないと人間は生きていけません。なので、多汗症の人は、生きていくためには人一倍汗をかかないといけないということになってしまいます。とてもつらい病気ですね。



 ここでは、多汗症が必ずしも精神的なものが原因で起きる病気ではないということを知ってほしかったのです。実際には、他の病気が原因で多汗症になる場合もあるようなので、次回に説明することにします。


posted by sweat at 11:34| 多汗症の基礎知識

2014年08月25日

多汗症の治療法


 日本皮膚科学会が多汗症の治療方法について、治療ガイドラインを作成し公開しているので紹介します。とても難しい内容ですし、原文を載せてもわけがわからないと思いますので、簡単に説明します。


 治療ガイドラインの中で、次の4つの治療法が推奨されています。
それぞれについて簡単に説明を加えておきます。

1.塩化アルミニウム液の外用

 塩化アルミニウム液は、副作用もなく汗の量を減らしてくれるので、多汗症の治療薬としてよく使われています。腋や手、足などに直接塗布します。病院に行くと、まず処方されるのが塩化アルミニウム液です。ただ、製薬会社では作っていません。病院内で作られるケースが多いようです。



2.イオントフォレーシス

 イオントフォレーシスという言葉を始めて聞いた方も多いと思います。イオントフォレーシス(イオン浸透療法)は、多汗症の部位を水に浸し、そこに弱い電流を流す治療法です。実際に治療できるのは、手のひら、足の裏、わきの下の3ヶ所くらいです。

 電気分解によって生じた水素イオンが汗腺分泌部のイオンの出入りを阻害することによって、汗を出にくくするのだそうです。副作用もなく良い治療法なのですが、治療を続けなければ効果が維持できないという致命的な欠点を持っています。



3.ボツリヌス療法

 ボツリヌス毒素というのは食中毒の原因毒素です。日本では、A型ボツリヌス毒素製剤「ボトックス」がよく知られています。ボトックス注射は副作用もなく良い治療法なのですが、3ヶ月くらいしか効果が持続しません。そのため、死ぬまで定期的にボトックス注射を続けなければなりません。また、現時点では健康保険の適用外になっているので、治療費用を全額自己負担しなければなりません。困理ますね。



4.交感神経遮断

 手掌多汗症は大脳からの刺激によって発汗すると考えられているので、この神経刺激経路を遮断すれば手のひらからの汗は止まります。交感神経を永久に遮断してしまうので、手からの発汗については効果があるのですが、他の部位からの発汗が増えるという副作用があります。しかも手術するのですから、入院期間が1週間、治療費も30万円程度必要です。健康保険は適応されるし高額医療の対象となるので、その点は悪くはありません。しかし、重症の方には、ほとんど効果がないそうです。できれば、手術なんかしたくないですよね。


posted by sweat at 11:00| 多汗症の基礎知識

2014年07月24日

多汗症とは?


 多汗症は、体温の調節に必要な量よりもたくさんの汗が出ることです。汗は手や足、腋の下、顔などから、日常生活がまともにできないくらい出てしまう病気です。例えば、手から出る汗の量があまりにも多くて。拭いても拭いても次から次へと出てきます。そのため、パソコンの操作ができないくらい、また書類が汗でびしょびしょになるくらい出てくることもあるようです。



 日常生活に支障が出ない程度の汗の量ならば、多汗症とは呼ばないようです。実にあいまいな定義かもしれませんが、生活に支障があるかないかは、多分に主観的なことなので、あまりにも汗をかく量が多い場合には、病院で診察してもらう方が良いでしょう。



 多汗症は、大きく分けると、全身性多汗症と局所性多汗症に分類されます。当然のことながら、局所性多汗症で悩んでいる方の方が多いようです。局所性多汗症は、多汗になる場所によって、次のように分類されます。

手掌多汗症……手のひらから発汗する場合
足蹠多汗症……足の裏から発汗する場合
腋窩多汗症……わきの下から発汗する場合
頭部多汗症……頭から発汗する場合
顔面多汗症……顔面から発汗する場合
posted by sweat at 10:04| 多汗症の基礎知識